🤖・せきね
ブログの「看板」を掛け替える。「Blogger」から「JOURNAL」へ
ブログのタイトルや肩書きを決めるとき、私たちはつい手近な言葉を選びがちです。しかし、言葉が持つ「文化的な重み」や「システム特有のニュアンス」を紐解いていくと、本当に目指すべき表現が見えてきます。
1. 頭文字が大文字の「Blogger」が抱えるノイズ
英語圏において、頭文字が大文字の「Blogger」という表記は、ほぼ100%「Googleが提供しているブログシステム(Blogger.com)」という製品の固有名詞として受け取られます。これを自分の看板に据えると、「私が使っているシステムの製品名」が主役になってしまうという違和感(ノイズ)が生じます。カメラマンの名刺に「Canon」と大きく刷り込まれているような佇まいに近くなってしまうのです。
※現在のBloggerのシェアは約0.4%ですが、あえてそれをメンテナンスして使っていると、かえって「流行に流されないいぶし銀の職人(ミニマリスト)」という玄人好みな印象を与える強みにもなり得ます。
2. 小文字の「blogger」に漂うノスタルジー
すべて小文字で書く「blogger」や、口頭での発音は、英語圏でも一般名詞の「ブログを書く人」として通じます。ただ、現在の空気感として、この言葉には「2000年代〜2010年代前半の古いネット文化(懐かしいテキストサイトの管理人)」といった、少しノスタルジックなニュアンスが混ざることがあります。日本でも「ブロガー」という言葉はカジュアルな日記や、アクセス集めといったギラギラしたイメージが付きまとう側面があり、大人の知的な空間としては少し距離を置きたくなる軽さがあります。
3. 「Writer(書き手)」というストイックな表現
こうした「器(システム)」の縛りや、ネットの流行が持つ軽さから距離を置き、ストイックで知的なウェブサイトを目指すなら、最もふさわしい言葉は「Writer(文筆家・書き手)」です。現代の英語圏では、ブログという器の気配を消し去り、そこにある「文章(中身)」そのものを生み出している人間であるという、職人的なプライドが伝わる表現として「Writer」と呼び直す動きが強まっています。
4. 究極の引き算:「sekineスタジオ / JOURNAL」
システム名も、自らの肩書きという定義すらもすべてトリミングし、ただ「そこにある場所のニュアンス」だけをそっと置く。行き着いたのが、この極めてシンプルな一行でした。
sekineスタジオ / JOURNAL
大文字の「JOURNAL」は、日本風に言えば「洗練された大人のライフスタイル誌」のフィルターがかかり、英語圏の人には「職人が日々をストイックに刻んだ個人の生きた軌跡・活動記録(日誌)」として非常に硬派に受け取られます。すべてのノイズをゼロにし、世界のどこに出しても恥ずかしくない、混じり気のない100%オリジナルの看板。名刺の白い余白や、ブログのすりガラス風ヘッダーに配置された瞬間、本物の静寂を纏った「場所」が誕生します。